我が家の菜園は、「家族分とほんの少しですがおすそ分けできれば」という感覚で作っております。

他方で、「大豆プロジェクト」にも参加しました。

徐々に農業に関心が出始めている昨今、このような「小さな農業の可能性」が何かないかと悶々していたら、こんな本を図書館で見つけました。

農業大国アメリカで広がる「小さな農業」
進化する産直スタイル「CSA」
門田一徳

 

アメリカの農家というと、大規模な農場で大型機械で「がー」っと生産するイメージを持っていました。

ところが、全体の7割は約72ヘクタール未満。4ヘクタール未満の農場も1割強。一方で800ヘクタールを超える大農場は4%。

イメージというのは怖い。

 

数字をみると、アメリカでは2002年からの10年間で2万戸の農場が減少。しかし20ヘクタール未満の小規模農場は7万戸以上も増加(中規模農場の減少が著しい)。

これらの小規模農場がどのように大規模農場と渡り合っているのか・・・。

・化学的に製造された殺虫剤、殺菌剤、除草剤、肥料を使わずに野菜を栽培
・新鮮さ
・完熟度
・顔のみえる関係性

消費者との距離が近いからできる特性を活かした持続的な経営を行っている。

 

小規模生産者が消費者とつながるためのプラットホームがCSA「Community Supported Agriculture」

生産者と消費者が小売業者や流通業者を通さずにつながり、継続的に農産物や食材を取引する手法。また、消費が集う地域コミュニティーとしての役割もある。農家と顔を合わせる、収穫体験やパーティーの企画など。

CSAが始まったのが1986年。

その後、オバマ政権で、直販に取り組む小規模農場支援を重視。小規模生産者が地域のコミュニティーや経済活動に果たす役割が大きく、小規模農場の減少が地域衰退につながっていたことに気付いたため。

CSAと呼べる最低条件
①持続的な(農場)経営を支える仕組みになっている
②新鮮で高品質の食べ物を会員が直接生産者から手に入れられる

野菜だけなく、小麦(パン)や魚介類、肉やメープルシロップ、ワインやビールなども。

 

日本にもCSAは存在している。

茨城県「つくば飯野農園」http://www.tsukuba-iinonouen.com/

神奈川県「なないろ畑農場」http://nanairobatake.com/

宮城県「鳴子の米プロジェクト」http://www.komepro.org/

 

日本でCSAを活かしていくには・・・。

最大の課題は消費者教育。そのためには「支援団体」が必要。生産者と消費者のマッチング、生産者育成、オーガニック認証、検索サイトの運営など。

 

最後に引用

「この世には、あきらめてはならないことがある。失ってはならないものがある。それは、「生命と生存のための食料」(ソクラテス)と、それを育ててくれる人々と農地である。米が村をつくり、国をつくった。米が水と土と緑をつくり、文化を育んだ。米とともに家族の暮らしと歴史があった。米を失うことは。私たちの最も大切なものを失うことになる。静かに食糧危機が進行している。もう一度、食の作り手と食べ手が向かい合い、互いに支え合う道を切りひらけないか。」

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