Linuxを手持ちのWindowsPCで動かす方法を紹介。
わたしの場合、手持ちのパソコンが古いものばかりで、Windows化が間に合わなかったため、どんどこLinux化が進んでいきました。
その結果、最後に購入した中古パソコン(Windows10で使っているPC)でも、Linuxを使いたいと思うようになったわけです。
しかし一台くらいは、WindowsPCを残しておきたいということもあり、保存可能なブータブルUSBで運用しようか悩みましたが、より手軽な仮想環境で使用することにしました。
仮想化ソフト「Oracle VM VirtualBox」
仮想環境とは、もともとハードウェアのもつ機能であるサーバー、ストレージ、アプリケーション、ネットワークなどをソフトウェア上で行うこと。
今回やることは、WindowsPCの中に仮想環境(仮想マシン)をつくり、その環境下でLinuxを動かそうというもの。
仮想環境をつくるための、仮想化ソフトはさまざまなものがあるようですが、「Oracle VM VirtualBox」及び「VMware Workstation Player」が有名です。
- Oracle VM VirtualBox https://www.oracle.com/virtualization/virtualbox/
- VMware Workstation Player https://www.vmware.com/jp/products/workstation-player.html
今回は、過去に「仕事で使用したことがある」というだけの理由で、Oracle VM VirtualBoxを選びました。
何で使ったかと言えばJMP。
統計解析ソフトです。
今でもたまに遊びたくなるのですがライセンスが高い。
期間限定でお試し可能。
「VirtualBox」のインストール
公式サイトへ
https://www.oracle.com/jp/virtualization/technologies/vm/downloads/virtualbox-downloads.html
Windows環境で使用したいので、「Windowsホスト」を選ぶとダウンロードが開始される。
ダウンロードしたインストーラを実行しインストールします。
保存したexeファイルをダブルクリック。「Next」をクリック。
初期設定のまま「Next」をクリック。
ショートカットの設定。
スタートメニュー、デスクトップ、クイックランチバーにショートカットをつくるかを選べます。
「Register file associations」は、ファイルの関連付けに必要なので、チェックしておきます。
そして「Next」
Warning(ネットワーク接続が切断される可能性)がでますが、気にせずに「Yes」
準備が完了したので、「Install」をクリック。
インストール完了の画面が表示されたら、「Finish」をクリックして終了です。
終了すると、VirtualBoxが起動します。
「VirtualBox」でLinuxを動かすための設定
次に、「VirtualBox」の設定を行います。
新規ボタンをクリックします。
「名前」「タイプ」「バージョン」には、仮想環境内で使用したいLinuxディストリビューションに合わせると良いです。
今回は、「MX Linux」で進めます。
「MX Linux」を選んだ理由は、「https://distrowatch.com/」 で評価が高かったことと、実際に使ってみてサクサク動いたことから。
仮想環境とはいえ、PCにインストールするわけなので、軽くて速いことを優先。
MX LinuxはDebian、64bitを選びました。「次へ」をクリック。
仮想環境で起動するOSに割り当てるメモリサイズを決めます。
今回は、2GBを割り当てます。「次へ」をクリック。
「仮想ハードディスクを作成する」を選択して、「作成」をクリック。
VDIで問題ないので、このまま「次へ」をクリック。
可変サイズで問題ないので、「次へ」をクリック。
仮想ハードディスクの容量を20GB程度にする。「作成」をクリック。
MX Linuxのための環境が構築できました。
次に、MX LinuxのISOファイルをダウンロードします。
ダウンロード方法は、下記記事を参考にしてください。
LinuxディストリビューションをインストールするためにブータブルUSBを作ります。 ブータブルUSBは、USBによってパソコンと接続して、起動(ブート)を行うUSBメモリのこと。 例えばWindowsパソコンの不具合に …
仮想環境から、MX Linuxを起動させます。
VirtualBoxの起動ボタンをクリックします。
ダウンロードしたISOファイルを選んで、起動をクリックすると、VirtualBox上でMX Linuxの起動画面が表示されるので、インストールを開始できます。
あとは、Installerから進めて、仮想環境内にMX Linuxをインストールすれば、Linuxパソコンとして使用できます。
Linuxディストリビューションによっては、メモリ使用量が多くなりストレスを感じることも。
最初は我慢していましたが、結局、メモリ増設して対応。
中古で購入したパソコンが少々重くなってきたので、メモリを増設することにしました。 このパソコンは、富士通LIFEBOOK U772/Eで、メモリは4GB。 2017年末にインターネットで3万円台で購入したものです。 もと …
まとめ
WindowsPC内に仮想環境(Oracle VM VirtualBox)を構築して、Linuxを使用するまでの手順を紹介しました。
Linuxの使用方法としては、ブータブルUSBを作成してパソコン上でインストールするという方法もありますが、仮想環境を作ってその環境下でLinuxを動かすという方法の方が、より簡単。