2018年下期の栽培計画。
計画を立てる前に、上期に作成した栽培計画に対しての反省から。
◆ 2018上期の全体反省
何と言っても異常気象。
6月から8月の天気(岐阜市)を見ても、6月から7月始めにかけては西日本豪雨もあり雨も降ったものの、7月2週目から8月の半ばまではほとんど雨は降らず酷暑続き。
お野菜さんたちも、カラカラの枯れかれ。
あまりにおかしな天候のため、7月末以降、野菜の種蒔きや苗作りは少し保留し、土つくりに専念しました。
自然栽培において、土つくりがしっかりできていない現在、せっかく蒔いた種や苗はやはり成長が遅く、根が張るのにも時間がかかります。
ところが異常気象のため、大きくなる前に枯れたり、成長できずに終わってしまうようです。
土つくりのためには、梅雨時に成長する緑肥を何度も草マルチをするのですが、今年は梅雨明けも早い。
集中した雨(豪雨)はあったものの、緑肥も思ったほど育たず、その辺に生えている草をなるべく大きくして、それを刈って草マルチにしました。
気象についてはどうこうすることはできませんが、「異常気象がある」ことを念頭においた計画が必要かな。
予想以上の獣害
上期計画時の予想を超えて、獣害が多かった。
理由として考えられること、
一つは、異常気象により山の食べ物が少なかったこと。
一つは、獣害対策として電柵を使う農家さん(家庭菜園)が増えたこと。とくに山に近い集落で対策を強化したらしい。結果、こちらまでやってくるようになった。
一つは、畑をやめた、あるいは猿が好むものを作らなくなった農家さん(家庭菜園)が増えたことで、やはりこちらまでやってくるようになった。
一つは、猿自体の数が増えたこと。
結果、大丈夫だろうと思って植えたジャガイモはほぼ全滅。
他にも、豆類、サツマイモの苗やニンジンなど軒並み抜かれてしまった。
植える場所の再考が必要ですね。
記録の見直しが必要。
ブログで各畑の各プランを記録していく予定でしたが、記録しにくい作りにしてしまいました。
どのように、記録しようか悩む日々・・・。
ブログとしては細かい記録は書かずに、まとめて書くべきか。
◆ スケジュールに対して
2018年上期に掲げたスケジュールからはそれほど逸脱していません。
この3年はしっかり土つくりですから。土の傾向なんかをしっかりと見極めたいと思います。
- 2018年より「緑肥を用いた自然菜園スタート」
- 2018 – 2020 野菜を作りながら、土つくり。
1年目は、ほぼ無肥料(土がつくれていない)のためうまく流れをつくる。
2年目は、少しずつ収穫できるようになる。
3年目は、そこそこ収穫できるようになる。輪作障害の傾向もつかめる。 - 2020 収穫体験ができる程度に広げる。
◆ 仲間を見つけた。
仲間と言っても先輩です。
3年ほど前から、自然菜園に取り組んでいるとのこと。
無農薬・無肥料、自家採種、不耕起を目指しているそうです。
私の移住した地域では、まだまだ草ぼうぼうの畑は理解されないので、先輩がいることは非常に心強い。
次に、細かい反省。
◆ 2018上期の個別の反省
畑①
1. 畑の注意点
- もっとも獣害にあいやすい。特にサル被害が大きい。(近くに神社、森林があるため)
- 大きさ(図面参考)広い
- 日当たり良好。乾燥しやすい。
- 家からの距離がやや遠い。
- まだ土つくりができていないため、野菜の出来が悪い。(追加)
2. 畑の区割りと育てる野菜
上期の反省
グルグルリレープラン*13:「イチゴ」⇔「ニンニク」1m x 5m x2⇒ この場所では獣害が多くイチゴは難しいため「ニンニク」のみ。
- 里芋/ショウガ 1m x 4m x3 + 0.5m x2
⇒ 上期にチャレンジした里芋/ショウガはほぼ枯れてしまった。
もともと土つくりができていなかったこともあり成長が極めて遅かった。
また、日当たりも良いため、里芋/ショウガには向いていないかも。 - ニラ、ネギ、エゴマ、シソ、バジル、パセリ、ハーブ類。また苗床としても使用。1m x 5m x3
⇒ 土つくりができていなかったこともあり、野菜類は育たず。ハーブ類がやっとできた程度。
畑①は、獣害が最も懸念されるため、イチゴが無理。また、あまり手をつけていなかった畑だったため、土つくりが進んでいない。
下期は土つくりに専念しようと考えています。
日当たりが良いため、里芋/ショウガに向いていない場所だと思われます。
計画当初は、草マルチや雑草などで日よけをする予定でしたが、今年の日照りではそれもかなわず。
一方で、この畑の隣の場所が空き地になっており、何かやらないかとの話がありました。獣害にあいやすい場所なので、野菜は厳しい。妻が、ハーブでの化粧品やお茶などに興味を持ち始めたので。ラベンダーやカモミールなどの花を植えてみようと考えています。
畑②
1. 畑の注意点。
- 獣害にあいやすい。ここもサル被害にあった経験あり。
- 大きさ(図面参考)狭い
- 日当たり良好。
- 家からの距離は近め
2.畑の区割りと育てる野菜
上期の反省
- グルグルリレープラン2:「ニンジン/エダマメ」⇔
「ゴボウ/ホウレンソウ」「ダイコン」
1m x 4m x1
⇒ エダマメの芽がでない。
エダマメのタネを蒔いても芽が出にくいです。新しいタネを購入したり、土の湿り具合を考えて、タネを蒔く日を変えたりして何度かトライしてみたのですが、やはり芽がでない。(これは畑③、④も同様)近所の人の話でも、エダマメは上手くいかないとのこと。
土質が影響しているのではないかと思っています。
⇒ ニンジンの成長が遅い。土つくりが必要。 - 「ニンジン/ダイコン」⇔「ゴボウ/ホウレンソウ」
1m x 4m x2
⇒ ニンジンの成長が遅い。土つくりが必要。
⇒ ダイコンの成長が遅い。土つくりが必要。
畑③、④も同様だが、エダマメについては、直接タネを蒔くのではなく、ポットで育ててから植えてみることにする。冬は「ゴボウ/ホウレンソウ」及び「ダイコン」にチャレンジする。
畑③
1. 畑の注意点
- 獣害にあいやすい。ここは野菜次第。サルにもシカにもやられる。
- 大きさ(図面参考)広い
- 日当たり良好。石が多く乾燥している。
- 家からの距離は近い
油断すると、ご近所さんが草を徹底的に取り除く(好意なんだよな~)
2.畑の区割りと育てる野菜
上期の反省
- グルグルリレープラン1:「トマト/ラッカセイ/バジル/パセリ」⇔「キャベツ/レタス」
1m x 3m x1
⇒ トマトは小さく、数は少ないながらも実をつけた。ラッカセイもそれなりに育っている。このまま進める。 - グルグルリレープラン3:「ナス/ラッカセイ」⇔「ハクサイ/パセリ」
1m x 3m x1
⇒ 夏の間は、十分に育たず、9月になってようやく葉がでてきた。また、花も咲き始めた。ラッカセイはそれなりに育っている。このまま進める。 - グルグルリレープラン4:「ピーマン一族」⇔「キャベツ/ハクサイ/レタス」
1m x 6m x1
⇒ ピーマンは、しっかり根付かなかったためかほとんど実をつけなかった。また、場所の影響もあり、土がしっかり育っていないと思われる。下期の結球野菜は厳しそう。
⇒ 土つくりに専念。 - グルグルリレープラン5:「キュウリ/ツルありインゲン」⇔「エンドウ/オオムギ」
1m x 3m x2
⇒ キュウリは何本か実をつけたものの、インゲンはほぼ全滅。エダマメ同様に、インゲンも育ちにくいのか。。。このまま進める。 - グルグルリレープラン6:「ジャガイモ」⇔「ネギ」
1m x 3m x3
⇒ ジャガイモは、植える際に細かくしすぎたためか、芽がでたのが半分ほど。そして、ほぼすべてがサルに抜かれた。
⇒ 順番を変えて、秋にジャガイモ(アンデス)、春にネギにする。ここ2年の傾向では、アンデスはサルに取られにくい、秋はサルに取られにくい。 - グルグルリレープラン8:「ズッキーニ/ネギ」⇔「タマネギ/ソラマメ」
1m x6m x1
⇒ 昨年植えたタマネギの成長が遅かったため、ズッキーニは保留とし、タマネギ収穫後は土つくりとした。タマネギ/ソラマメを行う。 - グルグルリレープラン1 1:「マクワウリ/エンバク/エダマメ」⇔「葉っぱイロイロ」
1m x 3m x2
⇒ エダマメの芽がでない。畑②同様、土が合わないのか。マクワウリは小さいながらも実をつけた。このまま進める。
畑④
1. 畑の注意点
- 比較的、獣害にあいにくい。山から離れているのと、家の間にあるため。
- 大きさ(図面参考)広い
- 日当たりが良い箇所と悪い箇所がある。建物の陰になる場所があり特に冬、注意。
- 家からの距離が他と比べて遠い。
隣の畑の人の視線が。。。(この方も草をめっぽう嫌う。)
2.畑の区割りと育てる野菜
上期の反省
- グルグルリレープラン6:「ジャガイモ」⇔「ネギ」
1m x 4m x3
⇒ ジャガイモは、植える際に細かくしすぎたためか、芽がでたのが半分ほど。こちらの畑は獣害がなかったため、それなりに収穫できた。このままネギを植える。 - グルグルリレープラン10:「サツマイモ/エダマメ/
ゴマ」⇔「オオムギ」
1m x 4m x2
⇒ サツマイモは順調に成長中。エダマメは、こちらも芽が出ず。サツマイモ収穫後は、オオムギを蒔く。 - グルグルリレープラン12:「トウモロコシ/カボチャ」⇔「コマツナ/カラシナ/カブ」
1m x 4m x2
⇒ トウモロコシは、枯れた。カボチャは植えず。このまま進める。 - グルグルリレープラン14:「スイカ/オクラ/エダマメ」⇔「タマネギ/クリムゾンクローバー」
1m x 4m x2
⇒ スイカは、日照りと豪雨で上手くできず。エダマメは芽がでない。オクラは植えなかった。
タマネギを進める。 - 「キャベツ/レタス/ブロッコリー」⇔「ダイコン」
1m x 4m x2
⇒ レタスはそれなり。キャベツで食べれたのは2/10。ブロッコリーも全滅。ダイコンを進める。
一つだけ実をつけたスイカ。8月の大雨で腐ってしまった・・・。
庭
1. 畑の注意点
- 比較的、獣害にあいにくい。人がいるから。。。
- 大きさ(図面参考)狭い
- 日当たりが良い。
- 家からの距離が近い。
2.畑の区割りと育てる野菜
上期の反省
- グルグルリレープラン1:「トマト/ラッカセイ/バジル/パセリ」⇔「キャベツ/レタス」
1m x 1.5m x2
⇒ トマトはそれなりに実をつけた。ラッカセイは成長中。このまま進める。 - グルグルリレープラン5:「キュウリ/ツルありインゲン」⇔「エンドウ/オオムギ」
1m x 1.5m x3
⇒ キュウリはそれなりに実をつけた。インゲンはイマイチ。このまま進める。 - グルグルリレープラン13:「イチゴ」⇔「ニンニク」
1m x 1.5m x1
⇒ イチゴは何個か実った。このまま子株を育てるつもりが、日照りの影響で6割がた枯れた。 - 里芋/ショウガ/シソ
1m x 2m x1
⇒ 日照りに対して、里芋はなんとかもったがショウガは全滅。シソは順調。
畑①と庭とで、里芋の成長が異なる理由は土。庭は2年ほど野菜くずや刈った草を捨てていた場所。
『【自然菜園】2018下期(9-3月)の栽培計画(計画編)』に続く。