仮想化ソフト「Oracle VM VirtualBox」を使って、WindowsPC上でLinuxを動かせるようにしました。

このゲストPC(Linux PC)上で、「Webカメラを使ったバーコード読み取りプログラム」を作ってみようと思ったところ、カメラを検出できなかった。
どうやら、ゲストPCからホストPC(WindowsPC)のWebカメラを使うにはひと手間必要とのこと。

今回は、仮想環境「Oracle VM VirtualBox」上のゲストPC(Linux)でホストPC(Windows)のWebカメラを使うための設定を行います。

Oracle VM VirtualBox拡張パックをインストール

まず、「Oracle VM VirtualBox拡張パック」のインストールが必要になります。

公式サイトからダウンロードします。
公式サイト
https://www.oracle.com/jp/virtualization/technologies/vm/downloads/virtualbox-downloads.html

ファイルをダウンロードします。

ダウンロードした「拡張パック」ファイルを「Oracle VM VirtualBox」に追加します。

[ファイル]⇒[環境設定]
を開きます

[環境設定]から、[機能拡張]を選択し、右にある[+]をクリックすると、「新しいパッケージを追加します」と表示されます。

「拡張パック」を選択すると、「インストールするかどうか」を聞いてくるので、[インストール]をクリック。

「インストールに成功しました」と表示されるので、[OK]を選ぶと、「拡張パック」が有効となります。

もう一度[OK]をクリックすると、「拡張パック」のインストールは完了。

ホストPCでコマンドによる設定を行う

ホストPC(Windows)の設定を行います。
こちらは、コマンドによる設定です。

まず、ホストPC(Windows)上で「コマンドプロンプト」を開きます。
VirtualBoxに対するコマンドなので、ディレクトリの移動をします。

  • cd ../../で、二つ上位のディレクトリへ移動(C:ドライブ直下)
  • cd Program Files\Oracle\VirtualBoxで、VirtualBox直下のディレクトリへ移動

  • VBoxManage list runningvmsで、ゲストPCの情報を表示する。

  • VBoxManage list webcamsで、使用可能なWebカメラの情報を表示

  • VBoxManage controlvmでゲストPCに、Webカメラを付け加える。

これで、ホストPCの設定は完了。

ゲストPC側で、Webカメラが追加されていることを確認

ゲストPC側にWebカメラが追加されていることを確認します。

VirtualBoxを開き、ゲストPCの設定から、ユーザーインターフェースを選択します。

ユーザーインターフェースのデバイスに、Webカメラが追加されました。

コマンドでも確認。

接続され、利用できるWebカメラの一覧が「v4l-ctl」で取得できるとのこと。

「FJ Camera」が、接続されており、利用可能であることが確認できました。

MX Linuxに実装されているソフトウェア「guvcview」を起動したところ、しっかり写っていた。

これで、仮想環境「Oracle VM VirtualBox」上のゲストPC(Linux)において、ホストPC(Windows)のWebカメラ、「FJ Camera」を使えるようになりました。