ログハウスキットを組み立てて数か月。
ログハウスを使ってみて、やはりウッドデッキが欲しくなりました。

ウッドデッキの利便性ももちろんあるのですが、一番の問題は出入口が高いこと。

現在、丸太の踏み台をステップとしてログハウスに入ります。私たち大人には何の問題もないのですが、子どもには非常に不便。靴をぬいで丸太に上り、そしてログハウスへ。その際に、何度か足を踏み外して転げてしまったのです。

これはかわいそう・・・。
ということで、ウッドデッキを自作することにしました。

ウッドデッキを設計する。

ウッドデッキをつくる上で、当然ながら、様々な構想が生まれます。

例えば、

  • 出入りする際に、雨に濡れないように屋根付きにしたい。
  • ウッドデッキでお茶ができるようにしたい。
  • ウッドデッキにスロープを付けて、上りやすくしたい。
  • ウッドデッキにBBQ台 or 囲炉裏をおきたい。
  • プランターを埋め込めるスペースを作りたい。
  • ログハウスを囲むように、ウッドデッキを作りたい。

などなど。

実はログハウスキットを設計する段階で、土地の広さの問題がありウッドデッキを断念した経緯があるのです。

ということは、、、
そんな妄想できるようなスペースはないのですよ。。。

せめて屋根くらいは、とも思ったのですが、夫婦で相談した結果、

「まずは最低限のウッドデッキをつくってみますか」

という結論に至りました。

なにしろ素人ですので・・・。

設計をする上で、参考にしたブログ。

束石、束柱の間隔はどの程度が良いのか、根太は長さに対して何本必要なのか。
やはり、強度は気になりますから・・・。

根太、大引きという言葉も初めて知りました。

束柱の間隔の目安:900~1200mm
根太の間隔の目安:600~900mm

とのこと。
それと昔買った本。このシリーズは、重宝しています。

まずは、ラフなスケッチ。

ウッドデッキを設置する土地の形の問題で、単純な四角にはならず。

仕方ないので、大小二つの四角を組み合わせです。この段階で、いくつか悩み事が生じました。どのように束柱に根太をビス止めするか。この止め方で大丈夫かな~。

それと、なるべく予算をおさえたいので、基礎石・束柱8つに二つの四角を組み付けます。

測長をして、清書した図面がこちら。
床板の張り方を縦方向にしたのは、車の都合で長い板を運べないから。

一応、束柱の間隔も、根太の間隔も目安に対していっぱいいっぱいで入れました。

材料を揃える

図面ができて、長さおよび数量も決まったので、材料の買い出しへ。

今回は、防腐処理済のSPF材を選択するのですが、大きなホームセンターへ行かないと種類が揃っていません。一方で、通常は反りやねじれなんかを注意して選ぶのですが、選べるほどの数がありません。

それなりのものを選んで、カットしてもらいました。
このホームセンターでは、1カット30円也。

ところで、私の車が小さいステーションワゴンなので、あまり荷物(特に長いもの)は運べません。
土台部分と床板は分けて購入します。

防腐処理済の板を購入したのですが、木口を確認すると流石に不安がよぎります。塗装しないとダメかな・・・。

木材の塗装をする

不安がよぎったまま放置して進めても、あとあと後悔する性格の私。。。塗装します。

できれば安定した雰囲気にしたかったので、茶系の色が良かったのですが、ログハウスキットの塗料が残っていたので、それを使うことにしました。

この塗料、非常に木材になじむのですごく好きなんですよね。

木材(根太)のビス止めをする

先に木材(根太)のビス止めを行います。
というのも、地面の凹凸が酷いので、基礎石での高さ合わせを始めると時間がかかるから。

基礎石は個々に水平がとれていれば良く、束柱の長さで高さ合わせをすることにしました。

さて、ビス止めを始めたのは良いものの、木材自体が思っていた以上に反りやねじれがある。。。
反りやねじれを修正しつつのビス止め。
こういった作業をやっていると、平らな場所が本当に欲しくなりますな。。。

作業場、つくろうかな・・・。

ビス止めをした大小2つの根太を、ウッドデッキの所定の場所に置きます。
束石を設置するための穴掘り位置を確認します。

基礎作り(束石・束柱の設置)と根太の取り付け

先ほど、束石の設置位置を決めたので、穴を掘ります。
手順としては、

  • 穴を掘る
  • 砂利を敷いて突いて固める
  • 束石を置いて水平をとる。
  • 束柱をのせて、おおよその高さを確認する。(高さが合わなければ砂利を増やす)
  • 束石に根太をのせて位置を合わせる。

ここまではけっこうザックリ。

問題は、根太の取り付けです。
根太を持ち上げて、水平をとりながら束柱にビス止めをします。これを一人でやったのがきつかった。できればあと2人いてくれたらなぁ・・・。

難しかったのは、水平をりながら束柱と位置を合わせてビス止めすること。

実は、クランプを使いながら、うまく位置合わせするつもりでしました。
が、我が家のクランプでは小さすぎて挟めないことが判明。

しかたがないので、板やらレンガやらブロックやらを持ってきて、支えとして使いました。
混乱の跡が見られます。

再度、水平を確認し、問題なかったのでインスタントコンクリートを束石のまわりにぐるっとかけて、最後に土をかけました。コンクリートの水分は土から供給していただきます。

同じ手順で、もう一つの根太もビス止めします。
一回目よりは手際よくできましたが、とにかく腰が痛い。

こちらも、インスタントコンクリートと土で穴を埋め戻し。
ようやく土台が完成しました!!

床板の準備と塗装

いよいよ床板の準備です。
測定してみると短い方が12本、長い方が13本(2×4材 間隔を9mmとします)必要であることがわかりました。

ここで、土台と床板2回に分けて購入するメリットが(不幸中の幸いともいいます)

設計した段階では、長さ900mmと1800mmで想定していた床板ですが、長い方の板が1800mmでは足りない・・・。理由は、ログハウスとウッドデッキの土台との距離。基礎石の大きさや作業性を考慮すると、あまり近づけることができずに、そこそこ隙間があいてしまいました。

この隙間分、長さが必要です。
短い方が、900mm。長い方が1900mm。この1900mmというのが曲者です。なにしろホームセンターで売っている木材の長さが6fts(1830mm)の次は、12fts(3650mm)なのですから。

本来であれば、6fts ×13本(1800mm × 13), 6fts × 6本(900mm × 12本)ですむところが、、、12fts × 13(1900mm × 13 + 900mm × 13 + 800mm × 13)と余分なものが増える結果に・・・。

価格面で言えば、私の行きつけのホームセンターでは、6fts材が635円(税抜)、12fts材が998円(税抜)でしたので、その差、12,974円-12065円で909円(税抜)

そこに消費税とカット代が加わるわけですが、お、それほど差はないのですね・・・。
余分に板を手に入れたことを考えると、むしろプラスと考えるべきか。

そして、等間隔に並べてみると、一番端(900mm)が中途半端に足りない。

たまたま残っていた2×6材(850mm)でうまく合わせることができました。

次は塗装。

思っていたとおり、反りやねじれ、削れている面もあります。どちらを表面にするか、どのように並べるかを丁寧に吟味します(見た目がよろしくないものは端へ)。

塗料が残り少ないこともあり、裏面は未塗装。防腐処理がしてあるのでなんとかなるだろうと・・・。

しっかりと乾燥させてから、並べてみました。

いい感じですね。

床板を張る

いよいよ完成が見えてきました。あとは、床板を張るだけですね。
板を張り合わせて、9mmスペーサーを作りました。これで、床板の間隔をきれいに並べられます。

8mmのドリルビットで下穴をあけてからビス止めします。
やはり、下穴があった方がきれいにビスをうてますね。

板に反りをねじれがあるので、体重をかけてクランプで止めてからのビス止めですが、なかなか直らないですね。まぁ少しくらいはオッケーです。

途中、インパクトドライバーの調子が悪くなり、いくらトリガーを引いても「プスッ、プスッ」と止まってしまいました。

使いすぎたかな、と30分ほどクールダウンさせておきその間に調べてみたら、私の使用しているBlack and Deckerのインパクトドライバーは、バッテリーの残りが少なくなると負荷を減らすために止まる仕様になっているとのこと。

予備のバッテリーを使って再開。

無事完成しました。

さっそくご近所さんと腰を下ろして歓談。

座りながら見渡して、ムスメの飛び降り防止ようの手すりや、お茶をするためのテーブルが欲しくなりましたね。

今回製作したウッドデッキの費用と日数

かかった日数は5日(実質1週間ですが、途中雨や用事で中断もしたので)
塗装を2回おこなったので、それを乾燥させる時間がもったいないかな。。。

購入したものの費用は全部で税抜31,470円、税込でおそよ34,000円ほど。(表中の価格はおおよそ)

今回は、ほとんど工具を購入しなかったことと、塗料も使いかけがあったことがこの費用に抑えられた要因ですね。塗料は、そこそこ高いですから・・・。

ウッドデッキ作成にあたって、ウッドデッキのキットも気にしていました。
今は、格安で購入できる上に、簡単に組み立てられます。

ポイントは、強度と価格の兼ね合いかなと思いました。
低価格のキットは、強度が弱い。板が薄いように感じました。
一方で、頑丈なキットは値段もそれなりにする。

その意味でも、今回は格安で製作できたなと考えております。