2018年2月に、よく分からないながらも行った竹林の整備。

今年はしっかりと調べてみようと思って図書館へ向かったところ、次の本を見つけました。

「野山・里山・竹林 楽しむ、活かす」

竹林の項目は、20ページほど。どうも情報量が足りないような気がする。

 

我が町の図書館において、「竹林」というキーワードではそれほどの図書が見当たらず、「竹」というキーワードではあふれんばかりの書物。

目先を変えて、「タケノコ」というキーワードで検索したところ、そのものズバリが見つかりました。

『新特産シリーズ タケノコ』

タケノコ栽培をしている人がどのように竹林を整備しているのか知りたくて、予約しました。

 

ザックリと「はじめに」と「目次」に目を通します。

 

「はじめに」を読む。

どうやら、タケノコ栽培者だけでなく、竹林整備による里山再生に携わる人も読者対象らしい。。。読むのが楽しみです。

「目次」

第1章 タケノコ栽培の魅力と有利性

第2章 生理・生態と栽培のポイント

第3章 新しいタケノコ栽培の実際

第4章 収穫から販売、加工・料理まで

第5章 副産物「伐竹材」の活用

 

興味のある章としては、2、3章と5章でしょうか。

タケノコ栽培をしている人がどのように整備をしているのか、「伐竹材」がどのように活用されているのか(簡単なものであればなお嬉しい)

 

◆ タケノコ栽培の一年

本書を一通り読んでみて、一目で栽培の一年が分かる「P.159のタケノコ栽培歴」を書き写します。

ここに知りたかったことの多くがまとまっていました。

1年を通しての竹の動き。それに合わせて人が行うことです。

 

◆ 親竹の本数は標準で 200本 /10a

まず驚いたことが、親竹の本数が標準で 200本/10aということ。

先日、「傘を差して歩ける竹林」を最適な竹林の密度として見積もったばかり。

 

その時の結果は、114本/66.5m2(我が家の竹林)でした。

 

しかし、仮に200本/10aを前提に計算すると、13.3本/66.5m2になってしまいます。

ちなみに、竹材生産を目的とする場合は、400本/10a 程度を目安とするらしい。

どちらにしても、当初の目標であった114本/66.5m2 は見直しが必要です。

 

◆ 竹の伐採期は10~12月が標準。

近所の方には、秋~冬にかけて竹を伐採すると聞いていたのですが、標準では10~12月。

しかし、それ以外にも伐竹時期があるようです。

 

六月伐竹

新竹の生長が完了する六月に、5年目の竹を伐る方法。早めて伐採することで空間が広がり、新竹や二~四年目竹の充実を図ることができる。

早期伐竹

9~10月に伐竹することで、葉が速やかに落ち、林内整理を早めることができる。林内照度が増し、地温上昇が期待できるため、タケノコの早期収穫が始められる。

標準伐竹

虫害が少ないので、竹材利用にも最適。

後期伐竹

竹の養分の動きが始まるので、竹材の利用面ではよくないが、細くて硬いタケノコの発生が少なくなる。

 

なるほど、近所のおばちゃんは、竹細工の観点から、秋~冬(10~12月)と言っていたのだと理解できました。

また、これまで私が行ってきた、1~2月伐竹もそれほど悪くはないのですね。細くて硬いタケノコの発生が少ない。

 

◆ 親竹はタケノコを3・5年目にたくさんつくる。

親竹はタケノコを発生させるエネルギーを作るのに、2年に1回葉替わりをする。

竹齢が2・4年目の偶数年で葉替わり、3・5年目の奇数年でタケノコをたくさん発生させる。

3年目が一番発生力が強く、次が5年目。

それ以降はタケノコの発生が極端におちるので伐竹する。

 

◆ 老齢竹を選んで伐る。老齢竹の見分け方。

これは、非常に参考になります。

今までは適当に伐っていました。

 

◆ 直径 8~9cmの親竹を残す。

竹齢以外にも、残す親竹を決める項目があります。それが直径。

直径が大きいと、地下茎が深い。(タケノコが深くにあり、出るのが遅い)

直径が大きいとウラ止めしにくい。

ウラ止め:タケノコから竹への伸長途上、幼枝がでかかったころに先端部分をゆすって落としたり、カマで切断して、竹の高さを制限すること。タケノコ発生時期が早まる、発生個数が増える、気象害の軽減、伐竹作業の軽減などのメリットがある。

直径が大きいと、伐竹が大変。

 

◆ 管理状態に竹林の呼び名が異なる!

管理状態によって竹林は、「竹やぶ」「竹林」「タケノコ園(畑)」と呼び名が異なるようです。

なんと(というか、当然)!我が家の竹林は、竹やぶです。

 

竹やぶ

長年にわたって放置されている竹林。

枯竹、生丈が混在し、密度も500本/10a 以上。タケノコ発生数が著しく少なく、表年裏年が明瞭。

(我が家の場合、200本/0.665aですから、荒廃した「竹やぶ」ということですね。)

竹林

親竹本数、200~300本。計画的な施肥や伐竹も行われる。

タケノコ園

竹林よりも高い品質のタケノコの割合を高めるため、敷きワラ+客土、落ち葉を集積するなどの工夫をした竹林。

 

◆ 「竹やぶ」から「竹林」へ変えるには、計画的な改良が必要。

どうやら我が家の竹林は、竹林と呼ばずに「竹やぶ」と呼び、竹林にするためには単純に伐竹するだけでなく、計画的な改良が必要ということがわかりました。

 

択抜法

親竹のうちから、10cm以上の大径竹だけを伐竹して中小径親竹に誘導していく。既存の親竹に被圧されるため、新しい親竹を仕立てるのは難しい。完全な中小径親竹になるのに、4-5年間を要する。

[一年目]  5年生以上の竹をすべて伐竹。この段階で、250本/10a以上であれば、10cm以上の大径竹を伐竹。

[二年目以降] 総本数 250本/10a として、毎年新しい親丈を50本仕立て、5年目の竹を50本伐竹する。

全伐法

全伐翌年には、中小形のタケノコが多発するので、親竹の仕立てが用意。

収穫は2-3年は大きく減少する。計画的な親竹の仕立てが必要。

[一年目] 10~12月に、親竹を全て伐竹。翌春は、小型の竹が生えるので、配置や形状の良いものを100本/10a残して、他は伐採する。

[二年目以降] 2年目以降は毎年、50本/10aを仕立てる。5年目に300本(100本+50本+50本+50本+50本)となるので、1年めの100本のうちの50本を伐竹して、以降毎年250本/10aとなるように調整する。

 

以上、竹林管理の観点から、私の興味がある項目を書き出してみました。

初めは、良さそうな竹を残していけばなんとかなるかなと考えていたのですが、それなりのタケノコを作るための竹林を作ろうと思ったら、かなりの改良が必要であることがわかりました。

伐る親竹の基準、残す本数。

全て考え直さなければならないようです。

 

尚、伐竹材の活用については、私個人が参考にできる内容は少なかった・・・。

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