私たち家族が住んでいる家は、築うん十年の一軒家で、けっこうガタがきている。
大家さんが10年近く前に老人ホーム(と思われる)に引っ越したことで、空き家になっていたのです。
この家を紹介されたときには、当時の移住を担当していた支所の所長さんから、
まさかここを選ぶとは思わなかった
と言われたくらい。
どうやら所長さんや自治会のかたが、草刈りや伸び放題の木を切ったり、家の片づけをしてくれたらしいのだが、ここに住むことはないだろうと思っていたようだ。
私たちも引っ越しするにあたって、掃除や片づけをして、大家さんの持ち物を処分したり、倉庫や空いている部屋に押しやったりした。
それでもあまりに多いので、とにかく私たち家族がうろうろするところくらいはきれいにしておこう、という感じの片づけかたをした。あとで処分すればいいや、みたいな。
それから数年が経ち、私たちの生活がすっかり変わった。
畑をやったり、漬け物や味噌をつけたり、竹やぶを手入れしたり、山菜をとったり、タケノコを茹でたり・・・。
そうすると、引っ越し直後には使わないだろうと思っていたものが、すごく重宝したりする。
あの時、捨てないで良かったーみたいな。
それら大家さんが残してくれたものでうれしかったもの。
- タケノコ掘り鍬
タケノコを掘るだけでなく、ササの根を掘ったり切ったりするのにもよい。柄の部分が割れていたので、柄だけ購入した。 - 高枝切鋏
タラの芽や柿、イチジクを採るのにすごく良い。伸びた木の剪定にも重宝している。 - 七輪
肉や魚を炭火で焼くとめちゃくちゃ美味い。豆炭が大量にしまってあるのも見つけた。うれしい。 - 簡易かまどとお釜
大量のタケノコを茹でるのに使う。当初、ガスコンロをつかっていたが、ガス代がめちゃくちゃかかってしまった。ご近所さんに教えてもらってかまどを見つけた。 - つけもの容器
今年になって、野菜がそこそこ収穫できるようになったので、漬け物をつくろうと思ったら容器がいっぱいあった。一つは味噌用の容器として使用。 - 味噌甕
味噌を作った際に用いた。やはり甕は良いらしい。 - 農機具いろいろ(鍬、スコップ)
畑をやり始めたときに、これら農機具があって助かった。ちなみに今の自然菜園では、スコップとレーキのみを使用。 - 笊や桶
野菜を収穫する際に使う。
おまけ
- 脱穀機・とうみ
脱穀機は大豆を脱穀する際に使用した。とうみは今のところ出番なし。今後つかうかも。 - 食器いろいろ
昔は、葬式とか法事とか人が集まるものは家でやっていたようで、食器がすごく多い。使うかな。
- 大工道具
道具類は、サビていたり、欠けていたりが多いので、しっかり確認した上で、使えるものがあれば。
必要なものって、その時の生き方に影響をうけるなーとしみじみ思う。
ただ、田舎暮らししている人がみんな畑やっていたり、味噌や漬け物つくっていたりというわけではないけど。
私たち家族の場合、なんだかそーなっちゃったんだよねー。
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